【70代でもできる!スマホ・Google・銀行・証券口座の安全設定完全ガイド】

――自分の個人情報と財産を守るために、今すぐ設定したい10項目

2026年10月23日

カテゴリー:今日のニュース 深掘り/シニアの生活情報


はじめに――私たちの財産を守る「鍵」はスマートフォンにある

最近、証券会社の口座への不正アクセス、銀行口座からの不正送金、企業からの個人情報流出など、インターネットに関する不安なニュースが相次いでいます。

2025年には、日本の証券会社で顧客口座への不正アクセスや不正取引が大きな社会問題となりました。

また、Googleなどの大手IT企業に関連する情報漏えいも報じられています。

ただし、企業の一部の情報が流出したことと、一般利用者のGoogleアカウントやパスワードが流出したことは同じではありません。

こうしたニュースを見ていると、私は一つのことを強く感じます。

「銀行や証券会社に財産を預けているだけでは、もう安心できない時代になったのではないか」

もちろん、金融機関やIT企業には、利用者の情報と資産を守る責任があります。

しかし、私たち利用者自身も、できる限りの防御策を講じる必要があります。

今やスマートフォン一台で、銀行振込、株式売買、クレジットカードの管理、買い物、旅行予約までできる時代です。

その反面、スマートフォンやGoogleアカウントが乗っ取られれば、複数のサービスに被害が広がる危険性があります。

そこで今回は、70代の私たちでも実行できるように、スマートフォン、Google、銀行、証券口座の安全設定を10項目に分けて紹介します。

難しい専門知識は必要ありません。

一つずつ確認していきましょう。


第1章 スマートフォンを守る

① スマートフォンの画面ロックを強化する

最初に確認したいのは、スマートフォンの画面ロックです。

スマートフォンには、銀行、証券会社、Google、クレジットカードなどの重要なアプリが入っています。

つまり、スマートフォンを紛失することは、個人情報や財産を管理するための鍵を失うことにもつながります。

Androidスマートフォンの設定方法

XperiaなどのAndroidスマートフォンでは、一般的に次の手順で確認できます。

設定方法

  1. 「設定」を開く。
  2. 「セキュリティ」または「セキュリティとプライバシー」を選ぶ。
  3. 「画面ロック」を選ぶ。
  4. PIN、パスワードなどを設定する。
  5. 対応機種では指紋認証なども登録する。

※機種やAndroidのバージョンによって、画面の名称が異なります。

私がおすすめする設定

画面ロックには、推測されにくい6桁以上のPIN、または十分に強いパスワードを設定します。

誕生日や電話番号の一部など、他人に推測されやすい数字は避けましょう。

指紋認証を併用すれば、毎回長い番号を入力する負担も軽減できます。

重要なのは、スマートフォンを拾った第三者が簡単に操作できない状態にしておくことです。


② スマートフォンを紛失したときの対策を設定する

次に確認したいのが、紛失時の対策です。

外出先でスマートフォンを落とした場合、どうすればよいのでしょうか。

Androidには、端末の位置を確認したり、遠隔でロックしたりできる機能があります。

Googleの「Find Hub(デバイスを探す)」です。

設定方法

  1. スマートフォンの「設定」を開く。
  2. 「Google」を選ぶ。
  3. 「すべてのサービス」などから「Find Hub」または「デバイスを探す」を探す。
  4. 端末を探す機能が有効になっているか確認する。

設定項目の名称は機種によって異なります。

別の端末から、次の公式ページを利用できます。

Google「デバイスを探す」

ここでは、条件が整っていれば端末の位置確認、音を鳴らす操作、遠隔ロック、データ消去などができます。

ただし、端末の電源や通信状態、事前設定によって利用できる機能は異なります。

また、スマートフォンを紛失した場合には、携帯電話会社への連絡も必要になることがあります。

スマートフォンをなくしてから調べるのではなく、今のうちに設定しておくことが大切です。


第2章 Googleアカウントを守る

③ Googleのセキュリティ診断を実施する

Googleアカウントは、単なるメールアドレスではありません。

Gmail、Googleフォト、Googleドライブ、YouTubeなど、多くのサービスと結びついています。

さらに、銀行や証券会社からの通知メールをGmailで受信している人もいるでしょう。

そのため、Googleアカウントの安全対策は非常に重要です。

設定方法

まず、Googleの公式セキュリティ診断を開きます。

Googleアカウントのセキュリティ診断

ここで確認したいのは、次の項目です。

  • 不審なログイン履歴がないか。
  • 身に覚えのない端末が登録されていないか。
  • 再設定用の電話番号が正しいか。
  • 再設定用メールアドレスが正しいか。
  • 2段階認証が有効になっているか。

特に注意したいのは、以前使用していたスマートフォンやパソコンが登録されたままになっている場合です。

ただし、古い端末が表示されているだけで、不正アクセスがあったとは限りません。

利用状況を確認し、不要な端末のログインを解除しましょう。

Googleアカウントは、少なくとも月に1回は安全性を確認したいものです。


④ Googleアカウントにパスキーを設定する

これからのインターネット利用で、ぜひ覚えておきたい言葉があります。

それが「パスキー」です。

従来は、サービスにログインする際、IDとパスワードを入力するのが一般的でした。

しかし、パスワードには大きな弱点があります。

偽サイトに入力してしまうと、犯罪者に盗まれる可能性があるのです。

パスキーは、この問題を軽減するための新しい認証方法です。

パスキーとは?

パスキーは、スマートフォンの指紋認証や画面ロックなどを利用して、本人確認を行う仕組みです。

正規のサイトやアプリに結びついた認証方式であるため、一般的なフィッシング詐欺に強いという特徴があります。

Googleでの設定方法

  1. Googleアカウントを開く。
  2. 「セキュリティとログイン」を選ぶ。
  3. 「パスキーとセキュリティキー」を探す。
  4. 画面の案内に従ってパスキーを作成する。

公式設定ページはこちらです。

Googleパスキー設定

なお、パスキーの利用には、対応端末や画面ロックなどの条件があります。

また、パスキーを設定しても、従来のパスワードによるログインが残る場合があります。

パスキーを設定しただけで、すべての不正アクセスを防げるわけではありません。

それでも、従来のパスワードだけに頼るより、安全性を高められる有力な方法です。


⑤ パスワードの使い回しをやめる

ここで、自分自身のインターネット利用を振り返ってみましょう。

銀行、証券会社、ネット通販、旅行予約、メール、SNS。

一人で何十個ものアカウントを持っている人も珍しくありません。

これだけ多くなると、すべて異なるパスワードを覚えるのは大変です。

そのため、同じパスワードを複数のサービスで使用している人もいると思います。

しかし、これは非常に危険です。

パスワードの使い回しが危険な理由

例えば、ある通販サイトからメールアドレスとパスワードが流出したとします。

犯罪者は、その情報を使ってGoogleや他のサービスへのログインを試みることがあります。

これを「パスワードリスト攻撃」といいます。

一つのサイトで情報が流出しただけなのに、複数のアカウントが危険にさらされる可能性があるのです。

Googleパスワードマネージャーを利用する

そこで利用したいのが、パスワードマネージャーです。

Googleパスワードマネージャー

この機能を利用すれば、サービスごとに異なるパスワードを管理できます。

また、保存済みパスワードについて、漏えいや使い回しなどの問題を確認できる機能もあります。

ただし、Googleアカウントそのものが乗っ取られないよう、強固な認証を設定しておく必要があります。

70代の私たちにとって大切なのは、何十個ものパスワードを暗記することではありません。

安全に管理できる仕組みを利用することです。


第3章 銀行口座を守る

⑥ 銀行口座の振込限度額を引き下げる

銀行口座への不正アクセスで、最も心配なのは預金の不正送金です。

そこで、ぜひ確認しておきたいのが「1日当たりの振込限度額」です。

例えば、普段は数万円程度しか振込を行わないのに、振込限度額が数百万円に設定されている場合があります。

仮に不正アクセスを受けた場合、高額な送金が行われる危険性があります。

私がおすすめする方法

普段の振込額に合わせて、限度額を必要最小限に設定します。

例えば、通常は1日に5万円以内しか振り込まない人であれば、限度額を5万円程度にすることも一案です。

ただし、これは一例です。

実際には、家賃、医療費、旅行代金など、自分の支払い状況に合わせて決める必要があります。

また、銀行によっては、限度額の引き上げに時間がかかる場合があります。

設定方法

銀行の公式アプリやインターネットバンキングで、

「振込限度額」

「取引限度額」

「セキュリティ設定」

などの項目を確認します。

設定できない場合は、銀行の公式窓口に問い合わせましょう。

振込限度額を低くすることは、万一の不正送金被害を小さく抑えるための重要な対策です。


⑦ 銀行の入出金通知を有効にする

銀行口座では、不正利用を早期に発見することも重要です。

そこで活用したいのが、入出金通知です。

銀行によっては、口座からお金が引き出されたり、振込が行われたりすると、スマートフォンに通知が届く機能があります。

設定方法

  1. 銀行の公式アプリを開く。
  2. 「設定」または「通知設定」を選ぶ。
  3. 入出金通知や取引通知を探す。
  4. 利用できる通知を有効にする。

ただし、銀行によって通知の種類や対応状況は異なります。

通知が届いた場合でも、メールやSMSのリンクを安易に開かず、公式アプリから取引内容を確認します。

口座確認の習慣をつける

私は、銀行口座については、週に1回程度の取引履歴確認をおすすめします。

また、重要な通知が届いた場合には、その都度確認します。

被害を完全に防ぐことが難しくても、早期発見によって被害の拡大を防げる可能性があります。


第4章 証券口座を守る

⑧ 証券口座のログイン認証を強化する

株式投資をしている人にとって、証券口座の安全対策は特に重要です。

2025年には、証券口座への不正アクセスによって、顧客が保有する株式を勝手に売却し、別の銘柄を購入する不正取引が問題となりました。

こうした犯罪では、預けている現金だけでなく、保有している株式そのものが被害に遭う可能性があります。

最優先で確認したいこと

証券会社が提供している、最も安全性の高いログイン認証方法を利用することです。

例えば、対応している証券会社では、パスキー認証や多要素認証などを利用できます。

ただし、証券会社によって対応方式が異なります。

設定方法

  1. 証券会社の公式サイトまたは公式アプリを開く。
  2. 「お客さま情報」や「セキュリティ設定」を探す。
  3. ログイン認証の設定状況を確認する。
  4. パスキーなど、利用できる強固な認証方式を設定する。

ここで注意したいのは、証券会社を装ったメールです。

「セキュリティ強化のため、今すぐログインしてください」

このようなメールが届いても、メール内のリンクからログインしないようにしましょう。

公式アプリや自分で登録したブックマークからアクセスすることが基本です。


⑨ 証券口座の取引通知を確認する

証券口座では、不正ログインを防ぐことに加え、不審な取引を早く発見することも重要です。

証券会社によっては、ログイン通知や約定通知などを利用できます。

確認したい通知

  • ログイン通知
  • 株式の売買成立通知
  • 出金に関する通知
  • 登録情報の変更通知

ただし、すべての証券会社で、これらの通知が利用できるわけではありません。

また、通知の設定だけに頼らず、定期的に保有株式や取引履歴を確認しましょう。

特に長期保有を目的としている人は、何か月も証券口座を確認しないことがあるかもしれません。

しかし、これからは、株式を売買しない人ほど、口座の安全確認が必要になると考えています。

身に覚えのない取引があれば、直ちに証券会社へ連絡しましょう。


第5章 パソコンとスマートフォンの更新を忘れない

⑩ OS・アプリ・ブラウザを最新の状態にする

最後に確認したいのが、スマートフォンやパソコンの更新です。

インターネット犯罪では、古いソフトウェアの弱点が悪用されることがあります。

こうした弱点を「脆弱性」といいます。

スマートフォンやパソコンのメーカーは、脆弱性を修正するための更新プログラムを配信しています。

しかし、利用者が更新しなければ、修正されないまま使い続けることになります。

Androidスマートフォンの場合

一般的には、

「設定」
↓
「システム」
↓
「ソフトウェアアップデート」

などから確認できます。

機種によっては、「設定」内に独立した「システムアップデート」の項目があります。

Windowsパソコンの場合

「設定」
↓
「Windows Update」
↓
「更新プログラムのチェック」

から確認できます。

WordPressを利用している人も注意

個人ブログを運営している人は、WordPress本体だけでなく、テーマやプラグイン、PHPの更新状況も確認する必要があります。

古いプラグインやテーマを放置すると、サイトへの不正アクセスや改ざんにつながる可能性があります。

ただし、更新によってサイトに不具合が発生する場合もあるため、重要な更新の前にはバックアップを取ることが大切です。

更新は面倒な作業ではなく、自分の情報を守るための安全対策なのです。


第6章 10項目の安全設定チェックリスト

ここまで紹介した内容を一覧表にまとめました。

印刷して手元に置き、一つずつ確認してみてください。

番号安全設定の項目確認
①スマートフォンの画面ロックを強化した□
②紛失時の位置確認・遠隔ロックを設定した□
③Googleのセキュリティ診断を実施した□
④Googleのパスキーを設定した□
⑤パスワードの使い回しをやめた□
⑥銀行の振込限度額を確認した□
⑦銀行の入出金通知を設定した□
⑧証券口座のログイン認証を強化した□
⑨証券口座の取引通知を確認した□
⑩スマートフォン・パソコンを更新した□

すべてを一日で設定する必要はありません。

まずは、自分が利用しているサービスから確認していきましょう。


第7章 安全対策は、どの順番で行えばよいのか

10項目もあると、どこから始めればよいのか迷うかもしれません。

そこで、私は次の順番をおすすめします。

第1段階:今日中に確認したいこと

最優先は、銀行・証券口座の認証方法とGoogleアカウントの安全性です。

金融機関の口座は、直接的な金銭被害につながる可能性があります。

また、Googleアカウントは他のサービスの本人確認にも利用されるため、重要です。

第2段階:今週中に実施したいこと

スマートフォンの画面ロック、紛失対策、振込限度額、取引通知を確認します。

第3段階:今月中に実施したいこと

パスワードの使い回しを見直し、使っていないサービスを整理します。

また、スマートフォン、パソコン、各種アプリの更新状況を確認します。

このように、優先順位を決めて取り組めば、無理なく安全対策を進められます。


第8章 70代だからこそ「デジタル資産管理ノート」を作ろう

私は、今回の10項目に加えて、もう一つ実行しておきたいことがあります。

それが「デジタル資産管理ノート」の作成です。

現在、私たちの財産や個人情報は、さまざまなインターネットサービスに分散しています。

銀行、証券会社、クレジットカード、保険、旅行予約、ネット通販。

これらを本人だけが把握している場合、突然の入院や判断能力の低下などによって、家族が困る可能性があります。

そこで、利用しているサービスの一覧を作成しておくことをおすすめします。

管理ノートに記載したい内容

項目記載内容
銀行利用している銀行名
証券会社口座を開設している会社名
クレジットカード保有しているカード会社
メール利用しているメールサービス
スマートフォン携帯電話会社・機種
有料サービス毎月料金が発生する契約
緊急連絡先金融機関などの公式問い合わせ先

このノートには、暗証番号やパスワードを安易に書き込まないことが重要です。

また、家族が本人になり代わって金融機関へログインすることには、規約や本人確認上の問題があります。

将来に備える場合は、金融機関が認める代理人制度や任意後見制度などを確認しておきましょう。

デジタル資産の管理も、これからの終活の一つになると私は考えています。


第9章 万一、不正アクセスされたらどうする?

最後に、被害が疑われた場合の対応も確認しておきましょう。

銀行口座や証券口座で身に覚えのない取引があった場合、最優先は金融機関への連絡です。

不正送金や不正取引を確認したら、直ちに公式窓口へ連絡し、口座の利用停止や取引制限などを相談します。

Googleアカウントに不審なログインがあった場合には、安全な端末からアカウントの保護手続きを行います。

必要に応じて、パスワード変更や不審な端末のログアウトを実施します。

また、被害の状況を記録しておくことも大切です。

相談先

警察相談専用電話:#9110

消費者ホットライン:188

金融機関の被害については、まず当該金融機関の公式窓口に連絡しましょう。

なお、個人情報が流出したという通知を受け取っても、直ちに口座が乗っ取られたとは限りません。

どのような情報が流出したのかを確認し、必要な対策を取ることが重要です。


おわりに――70代からでも、デジタル時代の安全対策はできる

私たち70代の世代は、銀行の通帳や印鑑、証券会社の担当者との電話取引などを経験してきました。

それが今では、スマートフォン一台で銀行振込も株式売買もできるようになりました。

便利になった反面、犯罪の手口も変化しています。

これからは、銀行や証券会社が安全対策を講じるだけでなく、私たち利用者自身も知識を身につける必要があります。

しかし、難しく考える必要はありません。

スマートフォンに画面ロックを設定する。

Googleアカウントにパスキーを設定する。

銀行の振込限度額を見直す。

証券口座の取引通知を確認する。

こうした小さな対策を積み重ねることが、自分の財産を守ることにつながります。

私は、健康管理とデジタル資産の管理には共通点があると思っています。

健康を守るには、日頃から血圧を測り、食事や運動に気を配ることが大切です。

同じように、個人情報や財産を守るためには、定期的にアカウントの安全性を確認する必要があります。

「健康は自分で守る。財産も自分で守る。そして、個人情報も自分で守る。」

これからの70代には、そんな新しい生活習慣が必要になるのではないでしょうか。

私は、今回紹介した10項目を、これからのデジタル生活における基本的な安全対策として実行していきたいと思います。

皆さんも、この機会にご自身のスマートフォンや銀行、証券口座の設定を確認してみてはいかがでしょうか。


参考資料・公式サイト

安全設定は、必ず各サービスの公式サイトや公式アプリから行ってください。

Google関連

Googleアカウントのセキュリティ診断

Googleパスキー設定

Googleパスワードマネージャー

金融機関・情報セキュリティ関連

金融庁

日本証券業協会

IPA(情報処理推進機構)

※本記事は2026年10月23日時点の一般的な安全対策をまとめたものです。各サービスの設定画面や利用可能な認証方式は、機種や契約内容、更新状況によって異なります。

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