ピースボート世界一周「言葉の壁」をどう乗り越える?――72歳、英語が苦手でも世界を楽しむ方法

はじめに――世界一周で心配なのは「言葉」
2027年4月8日、私はピースボート第126回世界一周クルーズ「Voyage126」に乗船する予定です。
約108日間、世界各地を巡る旅です。
70歳を過ぎて世界一周という長年の夢に挑戦できることは、大きな喜びです。
しかし、出発が近づくにつれて、ある不安が頭をよぎるようになりました。
それは「言葉の壁」です。
私は少しばかりのカタコト英語なら話せます。
英語が通じる場所なら、身振り手振りを交えて、何とか意思疎通ができると思っています。
ところが、世界一周となると話は違います。
台湾では中国語、東南アジアではさまざまな言語、ヨーロッパでもフランス語、スペイン語、ポルトガル語などが使われています。
英語が通じる場所も多いとはいえ、すべての人が英語を話せるわけではありません。
船内でも、日本人だけでなく、さまざまな国や地域から来た乗客と出会うことになるでしょう。
せっかく世界一周をするのに、言葉が通じないという理由で外国の人との交流を諦めてしまうのは、あまりにももったいないことです。
そこで今回は、72歳の私が世界一周で「言葉の壁」をどう乗り越えるか、具体的に考えてみたいと思います。
1.船内での言葉の壁――外国人乗客と交流したい
ピースボートの魅力は、世界各地を訪れることだけではありません。
船内でさまざまな国の人たちと出会い、交流できることも大きな魅力だと思います。
例えば、食堂で外国人乗客と隣り合わせになったとき。
「どこの国から来たのですか?」
「日本には来たことがありますか?」
「今回の世界一周で、どこが一番楽しみですか?」
こんな簡単な会話から交流が始まるかもしれません。
しかし、相手が中国語しか話せなかったらどうでしょうか。
お互いに笑顔で挨拶したものの、それ以上会話が続かない。
そんな場面が容易に想像できます。
私が考えているのは、スマートフォンの翻訳機能を利用して、言葉の壁を乗り越えることです。
ただし、船内ではWi-Fiが有料です。
翻訳するたびにインターネットを利用していたのでは、通信費が気になります。
そこで、インターネットに接続しなくても利用できる「オフライン翻訳」が重要になります。
2.スマートフォンを「ポケット通訳」にする
私が世界一周に持参するのは、Androidスマートフォン、iPad、Windowsパソコンの3台です。
このうち、言葉の壁を乗り越える主役になるのはスマートフォンです。
例えば、Google翻訳には、対応言語のデータをあらかじめダウンロードすることで、インターネットがなくても文章の翻訳ができる機能があります。
出発前に準備したい言語
- 英語
- 中国語(繁体字・簡体字)
- スペイン語
- フランス語
- ポルトガル語
- その他、寄港地で使用する主要言語
ただし、言語によってオフラインで利用できる機能は異なります。
特に、音声を使った双方向の会話翻訳はインターネット接続が必要になる場合があります。
そのため、私は出発前に日本で実際に試しておこうと思います。
スマートフォンを機内モードにして、Wi-Fiも切った状態で、どこまで翻訳できるのか。
これを確認しておくことが大切です。
また、相手に翻訳した文章を画面で見せるだけでも、十分に意思疎通できる場面は多いと思います。
言葉を話せなくても、文字で伝えることができる。
これは、私たちシニア世代にとって心強い技術です。
3.寄港地での観光――一番困るのはどんな場面か
世界一周の寄港地では、船内以上に言葉の壁を感じることになるでしょう。
私が特に心配しているのは、次のような場面です。
① タクシーに乗るとき
行き先を正確に伝えられるか。
料金を確認できるか。
船に戻る時間を理解してもらえるか。
特に、クルーズ旅行では出航時刻に遅れないことが重要です。
② レストランや市場で買い物をするとき
料理の内容や値段が分からない。
注文したものと違う料理が出てくる。
お土産を購入するときに、値段の交渉ができない。
こうしたことも考えられます。
③ 道に迷ったとき
観光地で道に迷った場合、現地の人に道を尋ねる必要があります。
ところが、説明してもらっても言葉が分からない。
そんなとき、翻訳アプリやオフライン地図が役立ちます。
④ 病気や事故など緊急時
最も心配なのは、体調を崩したときや、盗難などのトラブルに遭ったときです。
「病院へ連れて行ってください」
「薬を飲んでいます」
「パスポートを盗まれました」
こうした重要な文章は、あらかじめ外国語に翻訳してスマートフォンに保存し、紙にも印刷して持参するつもりです。
緊急時には、翻訳アプリだけに頼らず、船の緊急連絡先や旅行保険の連絡先も準備しておく必要があります。
4.言葉が通じなくても観光を楽しむ方法
私が考えている対策は、翻訳アプリだけではありません。
まず、観光地の名称と住所を現地語で保存しておくことです。
タクシーに乗ったら、その画面を運転手に見せる。
これなら発音が悪くても問題ありません。
次に、Googleマップなどで訪問先のオフライン地図を事前に保存しておくことです。
地図があれば、自分がどこにいるのかを確認しやすくなります。
また、観光内容によっては、日本語ガイドを利用することも考えています。
例えば、台湾の基隆港から台北市内へ向かう観光では、日本語で案内してもらえるタクシーの利用を検討しています。
すべてを自分一人で解決しようとするのではなく、必要なところでは現地の人の力を借りる。
それも世界一周を安全に楽しむ方法だと思います。
5.AIは言葉の壁をなくしてくれるのか
最近、私が特に注目しているのがAIです。
ChatGPTなどのAIを利用すれば、外国語の文章を日本語に訳したり、相手に伝えたい内容を自然な外国語に直したりできます。
例えば、
「私は日本から来ました。世界一周クルーズで旅行しています」
という文章を中国語やスペイン語に翻訳できます。
さらに、
「失礼にならない丁寧な言い方にしてください」
とお願いすることもできます。
単なる翻訳だけでなく、その国の文化や習慣を理解する手助けにもなります。
ただし、ChatGPTを利用するには通常インターネット接続が必要です。
船内の有料Wi-Fiを節約したい私にとっては、いつでも自由に使えるわけではありません。
そこで、出発前にAIを使って必要な会話集を作り、オフラインで見られるPDFに保存することを考えています。
これは通信費の節約にもつながります。
6.世界一周に持参したい「外国語会話集」
私が準備したいのは、難しい外国語の教科書ではありません。
実際の旅行で使う言葉だけを集めた、簡単な会話集です。
例えば、次のようなものです。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| こんにちは | Hello. |
| 私は日本人です | I'm Japanese. |
| 世界一周旅行中です | I'm traveling around the world. |
| 写真を撮ってもいいですか | May I take a photo? |
| これはいくらですか | How much is this? |
| 港までお願いします | Please take me to the port. |
| 助けてください | Please help me. |
| 日本語を話せますか | Do you speak Japanese? |
こうした言葉を寄港地の主要言語に翻訳しておけば、安心感が違うと思います。
また、私自身が使う言葉だけでなく、相手からよく尋ねられそうな質問も準備しておきたいと考えています。
「何歳ですか?」
「日本のどこに住んでいますか?」
「なぜ世界一周をしているのですか?」
こうした質問に答えられれば、外国の人との会話も広がるのではないでしょうか。
7.72歳だからこそ、外国の人と話してみたい
私はこれまで、水泳やトライアスロンなど、さまざまなスポーツに挑戦してきました。
スポーツの世界では、言葉が通じなくても、同じ競技を楽しむ仲間として交流できることがあります。
世界一周でも同じではないでしょうか。
船内で一緒に体操をする。
社交ダンスを楽しむ。
食事を共にする。
笑顔で挨拶する。
言葉が十分に通じなくても、人と人が交流する方法はたくさんあると思います。
もちろん、外国語が話せれば、それに越したことはありません。
しかし、72歳になってから何か国語も習得するのは簡単なことではありません。
だからこそ、私は最新の技術を上手に利用したいと思っています。
AIや翻訳アプリは、外国語が苦手な高齢者の行動範囲を広げてくれる可能性があります。
8.出発までに私が準備すること
2027年4月8日の出発まで、まだ時間があります。
私は次の準備を進めたいと考えています。
- スマートフォンにGoogle翻訳を入れ、必要な言語をダウンロードする。
- 機内モードでオフライン翻訳がどこまで使えるか確認する。
- 各寄港地の地図を事前に保存する。
- タクシー・買い物・観光・緊急時の外国語会話集を作成する。
- 重要な連絡先や医療情報を紙でも持参する。
- 毎日少しずつ、簡単な英会話の練習をする。
特に大切なのは、出発してから初めて操作するのではなく、日本にいる間に実際に使って慣れておくことだと思います。
おわりに――言葉の壁を恐れず、世界へ出よう
世界一周を前にして、言葉の問題は確かに不安です。
しかし、考えてみれば、昔の海外旅行では、分厚い外国語会話集を持って出かけるしかありませんでした。
それが今では、小さなスマートフォン1台で、さまざまな国の言葉を翻訳できる時代になりました。
AIの進歩によって、これからは言葉の壁がさらに低くなっていくかもしれません。
私は今回の世界一周で、ただ観光地を見て回るだけではなく、できるだけ現地の人たちと話してみたいと思っています。
外国の人たちが日本をどう見ているのか。
どんな暮らしをしているのか。
何を大切にして生きているのか。
そうしたことを、直接聞いてみたいのです。
そのためには、完璧な外国語を話せる必要はないと思います。
大切なのは、言葉が分からないからといって、交流することを諦めないこと。
そして、便利な道具を使いながら、自分から一歩踏み出すことではないでしょうか。
72歳の世界一周。
言葉の壁も、旅の楽しみの一つに変えていきたいと思います。
読者の皆さんへ
海外旅行で言葉が通じず、困った経験はありませんか?
また、翻訳アプリを使って外国の人と交流した経験があれば、ぜひ教えてください。
世界一周に向けて、皆さんの体験を参考にしたいと思っています。
