スマホは、今や生活必需品です。

スマホをなくす人は意外と多く、ある調査によれば過去に紛失した経験がある人の割合は何と約3割で、約3人に1人がスマホを紛失した経験があるといわれています。
スマホをなくした原因は人によって異なりますが、誰にでも起こりうるアクシデントがほとんどです。
例えば、次のような原因があります。
    ・外出先でスマホを置き忘れた
    ・飲み会で飲み過ぎて紛失した
    ・旅行先ではしゃぎすぎて紛失した
    ・海外でスマホの盗難被害に遭った など

最初に、スマホの紛失は誰にでも起こり得ることですが、紛失には様々なリスクをかかえています。第三者によってスマホを操作された場合、次のようなリスクを想定しておく必要があると考えられます。

1.   不正利用で多額の費用を請求される
日本ではキャシュレス化が進んできており、支払いをスマホで行う人も多くいます。スマホにクレジットカードや交通機関ICカード、QRコードの情報を登録している人も多いのではないでしょうか。
これらの情報が登録されたスマホをなくしたとき、第三者の手に渡ってしまった場合、キャッシュレス決済を悪用されるリスクがあります。

2.   個人情報が流失して悪用される
スマホには、写真や動画、メール、電話番号などスマホ所有者のプライベート情報が多く保存されています。スマホを操作するにはパスワードの入力が必要ですが、それも通過されると第三者にアクセスされ、保存された情報が流失する恐れがあります。
写真や動画、メール、電話番号などプライベート情報を見られるだけならまだしも、場合によっては個人情報を悪用される事例もあります。

3.   国際電話の利用で高額請求される 
 海外に滞在している時にスマホをなくしたり盗難されたりした場合は、スマホが戻ってこないだけでなく国際電話の利用で高額請求されるリスクがあります。第三者によって国際電話を使用されてしまうのです。
契約会社によって対応方法は様々ですが、ソフトバンクの場合は不正利用で生じた被害金額を全額補償しており、ドコモは条件を満たせば被害金額を全額補償してくれます。心配な場合は、契約会社に事前に確認することをお勧めします。

4.   闇市場でスマホを転売される
スマホは、高く売れるため、盗難したスマホを闇市場で高く転売する犯罪者もいます。
高く転売されたスマホは、また別の第三者の手に渡り、個人情報をもとに身代金を請求された事例も起こっています。被害が拡大される可能性もあるため旅先での行動には注意が必要です。

5.   会社の信用問題に多大な影響が出る
近年は、会社から個人スマホを支給されて仕事をする人も多くいます。会社用のスマホに会社の上司や同僚はもちろんのこと取引先や顧客の情報が保存されています。
このような大事な情報が保存された会社用のスマホをなくしてしまうと、築き上げた信用をすべて失う可能性があります。
特に注意をすべきことだと思います。

スマホをなくした時の対処法

・会社のスマホをなくした場合

会社で支給されたスマホには、会社の社員や取引先などの情報が保存されています。
会社用のスマホをなくしたら、まずは会社に紛失したことを連絡することが大切です。
会社のスマホであればデバイス管理している場合も多いため、遠隔操作でスマホを操作出きないようにしたり使用不可にしたりすることもできるでしょう。
スマホを紛失した際のリスクも軽減できるので、速やかに会社に連絡することが大事です。

・個人のスマホをなくした場合

 大事なことは焦らず冷静に対応することが大切です。

1.  まずは焦らず、冷静にスマホを探してみる
スマホがないことに気づいたら、今までの行動を振り返り置き忘れがなかったか確認しましょう。
場合によっては、帰宅途中の道でうっかり落としている可能性もあるので、引き返して確認する。どんなに探してもスマホが見つからない場合、電車なら落とし物窓口、タクシーや飲食店ならレシートに記載された番号に連絡して確認してみる。
もしスマホを探す機能を有効に設定しているなら、パソコンや別の端末で位置を割り出す方法もあります。
保有するスマホがiPhoneなら「iPhoneを探す」Androidなら「端末を探す」の機能で紛失したスマホの位置を探し出すことが出来ます。

2.  サービス停止の手続きを行う
どこを探してもスマホが見つからない場合は、サービス停止手続きを行います。
サービスを停止するには、まず契約会社に連絡してサービス停止の手続きをしたいことを伝えましょう。契約会社によっては第三者に操作されないように遠隔でスマホにロックをかけられたり、見られたくない情報を削除できたりする場合もあります。
以下に、Androidスマホを提供する携帯電話会社(ドコモ・au・ソフトバンク) の連絡先一覧をまとめました。

万が一、スマホを紛失してしまった時には、以下の連絡先を参考にしてください。

ドコモ (Android)
紛失時のお問い合わせ
 ・電話番号: 0120-524-360  (24時間/年中無休)
 ・紛失などによる緊急利用中断・再開
 ・おまかせロックの設定・解除

au(Android)
緊急通話停止
 ・電話番号:0077-7-113 (24時間/年中無休)
 ・電話回線を一時的に停止する
また、有料会員サービス「故障紛失サポート」に加入している方は、以下のサポートセンターへ連絡してサポートを受けることをお勧めします。

故障紛失サポートセンター
 ・電話番号:0120-925-919
 ・受付時間:9時~20時 (年中無休)
 ・一部のIP電話からは接続不可な場合あり

ソフトバンク (Android)
ソフトバンクカスタマーサポート
    ・ソフトバンク電話番号:113 (無料)

 ・一般電話:0800-919-0113 (無料)
    ・東日本地域 (IP電話) : 022-380-4380 (有料)
    ・関西地域 (IP電話) : 06-7669-0180 (有料)
    ・中国・四国・九州・沖縄地域 (IP電話) : 092-687-0010 (有料)

各携帯会社の紛失時サービスを活用する
また、各携帯会社では、携帯紛失時に役立つサービスを提供しています。
紛失時に慌てないために、事前に以下のような紛失時サービスに加入していると安心です。

ドコモの紛失時サービス
 ・おまかせロック:スマホ画面、データ、お財布ケータイ機能にロック
 ・ケータイお探しサービス:GPSでスマホ端末位置を検索

auの紛失時サービス
 ・安心セキュリティパック:スマホ端末位置検索、遠隔で端末にロック
 ・緊急通話停止:スマホの利用を停止

ソフトバンクの紛失時サービス
 ・回線停止手続き:電話回線の利用を停止
 ・安心遠隔ロック:遠隔で端末にロック
 ・紛失ケータイ捜索サービス:GPSで端末位置を捜索

各種支払いサービスを停止する
加えて、クレジットカードや以下のようなスマホで利用可能な各種支払いサービスを停止することが必要です。

各種支払いサービス
 ・お財布ケータイ
 ・モバイルSuica
    ・d払い
 ・PayPay
 ・楽天Edy
 ・iD
    ・nanako
    ・Apple Payなど

各サービスを提供する会社へ連絡し、サービス停止を行いましょう。

使用サービスのパスワードを変更する

さらに、以下のようなスマホで使用しているサービスの個人情報が引き抜かれると、氏名や住所、クレジットカード情報などが悪用されかねません。
IDやパスワードを変更しておきましょう
 ・クレジットカード情報が保存された通販サイト
 ・個人情報が含まれたアカウント
 ・メールアドレス
 ・SNS (Facebook、Instagram、Twitterなど)

※ 事前にスマホ紛失への対策を取っておくことが大切です。

今からできるスマホ紛失への対策方法4つをご紹介します。

1.生体認証やパスワードを設定する
スマホは、いつどこで第三者の手に渡るか分かりません。あらかじめ生体認証やパスワードを設定しておくことで、自分しか使用できないように対策することをお勧めします。

2.紛失対応アプリをインストール
スマホを紛失した場合に、第三者に悪用されないようにするため、前もって紛失対応アプリをインストールしておきましょう。
  ・iPhone : 「iPhoneを探す」
  ・Android : 「端末を探す」

3.データーをバックアップ
スマホを紛失してもデーターを復元できるよう、あらかじめデーターをバックアップしておきましょう。

4.  自分のスマホの契約会社に紛失した時の対応を確認しておきましょう。
スマホの紛失は、気が動転します。落ち着いた行動をとるために、事前に確認できることは確認しておきましょう。

今回は、海外でのスマホの紛失あるいは盗難については触れておりません。
次回、海外でのスマホの紛失・盗難について、パスポートなどの盗難を含めて書きたいと考えております。

 

The following two tabs change content below.

yaruzou55

2018年1月、地方銀行を63歳にて退職。 後の人生を面白おかしく生きるために、ちょっぴり早いサンデー毎日の生活に突入。 これからの生活で気が付いたこと、感じたことを書き留めるためブログを始めることにしました。(^-^)