1984年から2025年まで・流行語大賞で振り返る日本
――あなたはその年、何歳でしたか?

「あたり前田のクラッカー」
「モーレツ」
「ナウい」
「新人類」
「だっちゅーの」
「今でしょ!」
「倍返し!」
懐かしいと思った言葉はありませんか。
流行語というのは不思議なものです。
たった一言を聞いただけなのに、その頃のテレビ番組や街の風景、職場、家族との暮らしまで思い出すことがあります。
今回は、1984年に始まった「新語・流行語大賞」を中心に、昭和から平成、令和へと変わってきた日本を振り返ります。
1954年生まれの私自身が、その年に何歳だったのかも重ねてみました。
流行語大賞が始まる前――「モーレツ」「ナウい」
流行語大賞が始まったのは1984年ですが、それ以前にも忘れられない言葉があります。
昭和30年代には、
昭和40年代には、
そして昭和50年代には、
「ナウい」「フィーバー」
が流行しました。
当時は家族みんなが一台のテレビを囲んでいた時代。
テレビから生まれた言葉を、翌日には学校や職場でみんなが使っていました。
1984年・30歳――流行語大賞が始まった
1984年、第1回の新語・流行語大賞が始まりました。
当時は現在と方式が違い、新語部門の金賞が、
流行語部門の金賞が、
でした。
その後、
1986年には 「新人類」
1989年には 「オバタリアン」
1990年には 「ちびまる子ちゃん(現象)」
などが登場します。
1989年には昭和が終わり、平成が始まりました。
私は35歳でした。
1990年代・40歳前後――バブルから不況へ
平成初期には、
そして、
といった、バブル時代を象徴する言葉が広まりました。
一方、バブル崩壊後には、
という言葉も登場します。
流行語大賞では、
1992年 「きんさん・ぎんさん」
1993年 「Jリーグ」
1994年 「同情するならカネをくれ」「イチロー」
1995年 「NOMO」「がんばろうKOBE」
1998年 「だっちゅーの」
などが選ばれました。
私は1994年に40歳。
仕事や家庭でも忙しい年代でした。
2000年代・50歳前後――IT時代へ
2000年の年間大賞の一つが、
でした。
パソコンやインターネットが家庭にも入り、携帯電話が急速に普及。
という言葉も日常的に使われるようになります。
待ち合わせで相手が来るまで待っていた時代から、
「今どこ?」
と携帯電話で連絡できる時代へ。
私たちの生活は大きく変わりました。
流行語大賞では、
2003年 「なんでだろう~」
2004年 「チョー気持ちいい」
2006年 「イナバウアー」
2007年 「どげんかせんといかん」
などが記憶に残ります。
2004年、私は50歳でした。
2010年代・60歳前後――スマホとSNSの時代
2010年代には、今でも覚えている言葉がたくさんあります。
2010年 「ゲゲゲの~」
2011年 「なでしこジャパン」
2012年 「ワイルドだろぉ」
そして2013年は、
「お・も・て・な・し」
「今でしょ」
の4語が年間大賞となりました。
まさに流行語の当たり年でした。
その後も、
2015年 「爆買い」
2018年 「そだねー」
2019年 「ONE TEAM」
と続きます。
私は2014年に60歳。
この頃になると、流行の発信源もテレビだけではなく、スマートフォンやSNSへ変わっていきました。
2020年代・70歳へ――「3密」から「ふてほど」
2020年の年間大賞は、
新型コロナウイルスによって、私たちの日常生活が大きく変わった年でした。
その後は、
2021年 「リアル二刀流/ショータイム」
2022年 「村神様」
2023年 「アレ(A.R.E.)」
とスポーツ関連の言葉が続きました。
そして2024年は、
ドラマ『不適切にもほどがある!』の略称です。
昭和と令和の価値観の違いを描いたドラマが話題になった年に、私は70歳になりました。
30歳から70歳まで――流行語と一緒に歩いた40年
10年ごとに並べてみると、
1984年・30歳
「オシンドローム」
↓
1994年・40歳
「同情するならカネをくれ」「イチロー」
↓
2004年・50歳
「チョー気持ちいい」
↓
2014年・60歳
「ダメよ~ダメダメ」
↓
2024年・70歳
「ふてほど」
となります。
こうして見ると面白いものです。
30代はバブル景気。
40代はバブル崩壊後の日本。
50代はインターネット時代。
60代はスマホ・SNS時代。
そして70代になった現在はAIの時代を迎えています。
昭和は「みんなが同じ言葉を知っていた」
昭和には、家族みんなが同じテレビを見ていました。
「あたり前田のクラッカー」
「オー!モーレツ」
と言えば、多くの人に通じました。
平成になるとインターネットと携帯電話が登場。
令和になるとYouTube、Instagram、X、TikTokなど、見るものが人によって違う時代になりました。
変わったのは流行語だけではありません。
「日本中のみんなが同じものを見て、同じ言葉を知っている時代」そのものが変わったのかもしれません。
おわりに――あなたは、その年何歳でしたか?
1984年、私は30歳。
1994年、40歳。
2004年、50歳。
2014年、60歳。
2024年、70歳。
流行語を振り返っていたはずなのに、いつの間にか自分自身の人生を振り返っていました。
「あたり前田のクラッカー」を聞けば昭和の茶の間。
「アッシー君」を聞けばバブル時代。
「写メ」を聞けば携帯電話を使い始めた頃。
「3密」を聞けばコロナ禍。
短い言葉の中に、その時代の空気と自分自身の思い出が詰まっています。
流行語は、日本の歴史であると同時に、私たち一人ひとりの人生の歴史なのかもしれません。
皆さんにとって、一番懐かしい流行語は何でしょうか。
そして、その言葉が流行った頃――
あなたは何歳で、何をしていましたか?
