第2回 60代、100kmサイクリングと前立腺検査の衝撃

60代に入り、私は休みの日になると、しまなみ海道をロードバイクで走っていました。

糸山から尾道まで往復すると約160km。
さらに大島、伯方島、大三島、生口島、因島、向島を一周して往復すれば約210kmになります。

210kmのロングライドを、仲間と2回走ったこともあります。

「まだまだ若い」
そう思っていました。

210kmを走るために準備したこと

210kmを走るには、勢いだけでは無理でした。

まず前日はアルコールを控えました。
当時はビールを毎日のように飲んでいましたが、ロングライド前日は我慢です。

朝は炭水化物をしっかり摂ります。
おにぎり、バナナ、パンなどでエネルギーを蓄えました。

補給食も必須です。
ポケットにはエネルギージェルや羊羹を入れ、水分はボトル2本体制。

しまなみ海道は橋の上が意外と向かい風になります。
無理をせず、時速25km前後の一定ペースを守りました。

60代になると、無理をすると翌日に必ず影響が出ます。

若い頃のように「気合いで押す」走りはできません。

私は常に心拍数を意識し、「限界の7割」で走ることを心がけました。

そして何より仲間の存在です。

一人では210kmは走れませんでした。
前を引いてくれる仲間、後ろから声をかけてくれる仲間。

あの時間は、青春そのものでした。


健康診断での異常

62歳頃、会社の健康診断で前立腺がん検査(PSA値)に異常が出ました。

紹介を受け、四国がんセンターで生検を受けることになりました。

この検査は、直腸から針を刺して組織を採取する方法です。

正直に言うと、二度と受けたくないと思うほどつらい検査でした。


検査後の苦痛

検査後、針を刺している影響で尿が出なくなりました。

医師からは「管を入れて排尿を促します」と言われましたが、怖くて躊躇しました。

入院は4人部屋で、私以外はがん患者さんでした。

その方々が、

「尿が出ないのは危険。尿毒症になると大変だから」

と真剣に教えてくれました。

その言葉に背中を押され、処置を受けました。

あの時の苦痛は今でも忘れられません。


結果は異常なし

幸いにも、生検の結果は異常なしでした。

PSA値がなぜ上がったのかははっきりしません。

私は、長距離のロードバイクが影響したのではないかと考えましたが、医師は「はっきりした原因は分からない」とのことでした。


その後の変化

70歳以降、泌尿器科を受診すると、前立腺肥大と診断されました。

現在は排尿障害改善のためにハルナール錠を服用しています。

年齢とともに体は確実に変化します。

ただし、前立腺がんは早期発見すれば治療成績の良い病気だとも聞いています。

過度に恐れるのではなく、定期的な検査と冷静な判断が大切だと感じています。


同世代の方へ

どれだけ運動をしていても、
健康診断の結果に驚くことはあります。

私にとって、あの生検は人生で忘れられない体験です。

しかし、

・検査を受けたこと
・結果を確認したこと

それ自体が、安心につながりました。

体力に自信がある60代こそ、定期検査を怠らないことが大事だと実感しています。


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