2023年10月21日 ニュース7daysを見ていて、ふと気が付いた。
昭和41年(1966年) 当時、私は12歳 見たい映画だったが見れなかったことを思い出しました。
「ミクロの決死圏」
アメリカ亡命の直後に襲撃され脳内出血となり、外科手術が不可能となった要人を救うため、米政府は医療チームを潜水艦ごとミクロ化し、体内の内側から手術しようとするのだった。制限時間は1時間!
細菌大に縮小された科学者たちが挑む、決死の人体実験!科学者の命を救うため、脳外科医、循環器専門医、潜水艦艦長、諜報員ら5人のチームは60分以内に患部を探し出し手術を完了しなければならなかった。
1966年…今から57年も前の映画。潜水艦に乗り込んだ人たちを丸ごと小さくして、動脈から人間の身体に入れて脳の治療をしようという映画でした。発想が面白く子供心に、こんなことが出来たら面白いなあと思っていました。人間の身体の中は、どのようになっているのだろうとも思いました。
映画は、当時 見れませんでしたが、今になってよみがえりました。
人間の身体の中の旅…誰も入ったことのない世界、宇宙、海中、森の中の世界のようで神秘的な感じがしました。抗体と白血球が異物を攻撃するとか…アドベンチャー的要素もある映画でとても面白かったです。
今でも子供達に見せたいSF映画ですね。ちょっと、中身を覗いてみましょう!
https://youtu.be/efdSjALggDs?t=9
今回、57年の時を経てDVDではじめて見ました。今でも、こういう発想での映画はなかなか作れないのではないかと思いました。
現在、「ミクロの決死圏」のようなSFの世界が現実化しようとしています。
治療が難しいがんや認知症に対する医療を「ナノマシン」が大きく変えようとしています。
「ナノマシン」とは約50ナノメートル (ナノは10憶分の1) の高分子で出来たカプセルでウイルスと同程度の極小サイズ。ウイルスサイズの極小カプセルに薬剤を搭載し、目的の細胞に届けて治療効果を高め様々な機能をもたせる。そのことからマシンと呼ばれています。がん治療では実用化が目前で、脳神経系疾患の治療や「切らない手術」などへの応用も期待されています。
既に実用化目前の段階に入っているのが、がん治療への応用。ここでは、ナノマシンの約50ナノメートルという大きさが、重要な要素となります。体内の血管と細胞の間には、酸素や栄養素が通る隙間があります。正常な細胞では、この隙間が50ナノメートルよりかなり小さい。一方、がん細胞の場合は周囲の血管に100ナノメートル程度と大きめの隙間がある。そこに抗がん剤を搭載したナノマシンを投与すると、正常な細胞の小さな隙間は通らずに、がん細胞にだけ入っていく。つまり、がんの部位に選択的に抗がん剤を届けられるわけだ。
さらにナノマシンには、搭載した抗がん剤を、がんがある環境のときにだけ放出する機能も持たせられる。たとえば、がん細胞ならではの酸性度の高さに反応して、内部で抗がん剤を放出するといった機能です。抗がん剤だけを投与した場合は、小さな隙間を通って正常な細胞にも入ってしまうため、いわゆる副作用が出やすい。ナノマシンなら、正常な細胞への悪影響を抑えることが期待でき、効果が大きいが副作用も大きい抗がん剤も利用しやすくなります。
このように、小さな病院 (ナノマシン) が体内をめぐり、病気の予兆を早期に発見して即治療することが今後、一番大事なことであります。
研究・開発に取り組むナノ医療イノベーションセンター (川崎市) が将来の目標にかかげるのは「体内病院」の実現です。
ナノマシンによる医療の進歩の恩恵を受ける機会が訪れるのはそう遠くなさそうです。
最後に、未来へ向けて頑張ってる人々の動画を見て下さい。
yaruzou55
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