昭和40年(1965年) エレキギターブームのきっかけを作ったロック・バンドがザ・ベンチャーズです。

ザ・ベンチャーズは、アメリカ合衆国出身のロック・バンドで1959年にドン・ウイルソンとボブ・ボーグルにより結成されました。日本において空前絶後のエレキギターブームを巻き起こし、彼らの虜になった若者たちがその後の日本のポピュラー音楽を形作って行きました。

現在もメンバーチェンジを重ねつつ活動中です。凄いことですね。2008年に本国アメリカでロックの殿堂入りを果たし、2010年には旭日小綬章を受賞しています。

代表曲は、「ダイアモンド・ヘッド」「パイプライン」があります。

エレキサウンドは、「テケテケテケテケ」という音が特徴的です。昭和40年代には、そのような奏法が本格的に日本中に響きはじめました。これが、いわゆるトレモロ・グリッサンド奏法といって、従来のエレクトリック・ギターのサウンドを大きく変えたことでした。

昭和40年(1965年) 、ベンチャーズの再来日(昭和37年の初来日には、あまり話題にならなかった)を契機にエレキギターが爆発的に売れ出しました。

その年の暮れには、加山雄三と寺内タケシが出演してエレキギターを弾きまくる「エレキの若大将」が公開されました。

当時、私は12歳 近所の悪ガキのお兄さんに誘われ、映画をドキドキしながら始めて観たのを思い出します。ちょっと不良っぽかった兄貴だったけど、ほんとの悪ではなかったよ。
映画を見て、ギターを弾いている姿がカッコイイなあーと感じました。

一番、 思ったのが早く大人になってあんなことしたいなあーと思いました。
また、音に圧倒されたのは今でも記憶に残ってます。

後年、加山雄三と寺内タケシが懐かしく語って再現してくれてます。

寺内タケシ、少年時代から自作のエレキギターで演奏していたそうです。
1962年、「寺内タケシとブルージーンズ」を結成。加山雄三主演の「エレキの若大将」に出演するなどエレキギターブームを巻き起こし、「エレキの神様」と呼ばれました。
「津軽じょんがら節」など、エレキで民謡を演奏する試みでも知られました。

「ベートーベンの運命」「津軽じょんがら節」の演奏はすばらしい。
是非、聞いてみて下さい。

1965年栃木県足利市で「エレキ・ジャズ・フェスティバル」という野外フェスが開催されました。そこで大量の未成年者の飲酒、喫煙が発覚し数百人が補導されました。これを受けて、足利市教育委員会が「エレキギター禁止令」を発表しました。

この禁止令は全国の学校に普及していきました。体制がエレキという若者文化をつぶそうとしたわけですね。

そんな状況に怒ったのがエレキの第一人者であった寺内タケシでした。次々に、当時 模範とされたクラッシックや民謡のエレキバージョンを発表していきました。

1966年6月29日早朝、ザ・ビートルズが羽田空港に降り立ちました。

ザ・ビートルズの日本公演は、1966年6月30日から7月2日までで東京の日本武道館で行われました。日本での滞在はわずか103時間でした。

当時、私は12歳。テレビで見たような記憶がありますが、ビートルズを知ったのは15歳頃だったと思います。今、当時の写真や映像を見ると熱狂した若者とビートルズを迎える混乱の様子がよくわかります。

ザ・ビートルズ、1963年にリリースされたシングル曲 「I Want To Hold Your Hand」日本語タイトルは「抱きしめたい」です。この曲で初めて全米No.1を獲得し、世界中で”ビートルズブーム”を巻き起こすキッカケとなりました。

ザ・ビートルズ日本公演 前座に内田裕也・ドリフターズ・尾藤イサオ・ブルーコメッツ・ブルージーンズ他が歌っています。

前座が始まるまで少し長いなあ~。内田裕也も若くてカッコイイ。ドリフが前座でバンドやってることに変に納得してしまう。

前座にしても歌唱のレベルがすげえ高いことに本当にビックリしました。さらに、こんな映像が残っていることにビックリです。

さて、ザ・ビートルズの日本公演の映像を見てみましょう。

この映像は日本のTVで放送されたバージョンだそうです。かなり高画質の映像ですが、曲がブツ切りなのが残念です。ただ当時の熱狂や興奮は伝わってきます。
今見ても、熱狂興奮するのだから、当時のファン特に若い女性があんなに興奮するのは、良くわかります。

ビートルズの来日は、日本の音楽シーンと若者文化に革新的な要素を持ち込み、西洋音楽とロックンロールの普及、自己表現の重要性、ファッションの変化などの面で大きな影響を与えました。

ビートルズは世界中の音楽に多大な影響を与えたバンドであり、若者たちに音楽を通じて自己を表現し個性の大切さを示唆しました。

ビートルズは、経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルの統計算出に基づく「史上最も人気のある100のロックバンド」でも1位となっています。

ビートルズを語ればいくらでも話が続き尽きないので、私の一番好きな曲を紹介します。

それは、「Here Comes The Sun 」この曲を聞くと何か気持ちが落ち着きます。ジョージ・ハリスンが書いた曲ですが、春の陽気があまりにも心地良かったのでできた曲とされています。

日本でも影響を受けたミュージシャンは多くいます。ザ・タイガースは日本のロックバンドとして台頭しました。サザンオールスターズは、独自の音楽スタイルを築きながら日本の音楽に影響を与えていきました。今も現役ですね。

ビートルズ来日から半世紀。若者たちも半世紀が過ぎました。まだまだ、現役で元気で活動していますね。昔の悪ガキが集まって歌ってます。

紅白でこれを見た時、同世代として元気もらいました。
同じように歳を重ねた悪ガキが今も楽しそうに歌っている姿がカッコいい。
もともとは歌の方向性が違っている悪ガキたちなのに、なぜかまとまっている。凄い。
今も、余裕でギター弾いてシャウトしてたのがカッコ良すぎだよ。

不良の音楽とも言われたエレキギターブーム、ビートルズ来日から半世紀経った現在、過去の若者たちは自己を表現し自分たちのスタイルを確立していきました。

悪ガキたちがカッコいいおじさんになって行ってます。

私もカッコいい元気なおじさんでいたいですね。

今夜は、酒でも飲みながらビートルズのBGMを聞きたいと思います。


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yaruzou55

2018年1月、地方銀行を63歳にて退職。 後の人生を面白おかしく生きるために、ちょっぴり早いサンデー毎日の生活に突入。 これからの生活で気が付いたこと、感じたことを書き留めるためブログを始めることにしました。(^-^)