昭和30年代は、第二次世界大戦後 10年経った頃、アニメ「となりのトトロ」に描かれたサツキとメイの子供時代です。戦後の混乱と復興も一段落し世の中が落ち着きを取り戻した頃です。

昭和30年(1955年) より神武景気が始まりました。昭和29年(1954年) 12月から昭和32年(1957年) 6月まで31ヶ月間続いた景気拡大局面の俗称です。日本国始まって以来の好景気と言うことから神武景気と命名されました。海外経済の好調による輸出の拡大、物価の安定、金融緩和により空前の好景気となりました。
好景気の影響により耐久消費財ブームいわゆる三種の神器(冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ) が出現し誰もが胸を躍らせていました。

 

 

冷蔵庫は、電気式よりも氷を使って冷やす「氷冷却方式」が主でした。夏のスイカは縄でしばって井戸の中か川の中に入れて冷やしていました。洗濯機が出現する前まで洗濯は女性の重労働の一つでした。たらいの中に洗濯板を置き、川などに行って洗っていました。今ではちょっと考えられませんね。洗濯機の出現でどれくらい女性の家事労働が減ったか図り知れません。
30年代初めはテレビがない家庭の方が多く、テレビがある家庭で見せてもらったり食堂などのテレビには人々が群がったりしました。

一方で自然環境は豊かで人々の暮らしぶりは、のんびりしていました。
この時代欲しいものはたくさんあったけれど、まだまだ手が出ない時代でした。時間と空間に「余白」がたくさんあったような時代でした。のんびりした時が過ぎて行った時代でした。

昭和30年代を知る上で貴重な映画は、「ALWAYS 三丁目の夕日」でしょう。
私も生まれて7歳ぐらいまでの記憶があまりありません。ただ、この映画を見てあんな物があったとかあんな道具を使っていたなあ~とふと思い浮かべるのが楽しい。

ちょっと映画をのぞいて見てみましょう。

 

あの頃の子供達、私も含めて元気でのびのびしていたような気がします。街にはオート三輪や目新しい車が走り出した時代でした。そう言えば、空にはアドバルーンが上がっていました。
集団就職で地方から都会に出て就職したのもこの時代からですね。
円卓のちゃぶ台でご飯を食べてた時代。
クーラーも無く扇風機の風が何となく懐かしさを感じさせてくれる。
風鈴を聞きながら蚊帳の中で過ごした夏が懐かしい。
みんなでテレビを観戦し冷えたラムネを飲み、プロレスの力道山の活躍を見たあの日が懐かしい。
遊びは、男の子はビー玉かメンコ。女の子は、ままごと遊びしてたなあ~。フラフープも一時期はやりました。
何か街の人々に人情味があり近所のオジサンにしかられもしたけど楽しかったなあ~。
障子によく穴をあけてのぞいてた記憶もあって面白かったよ。
あの頃は、近所の人々とは仲が良く、回覧板を持って行くとたいがいお菓子くれたなあ~。
ほんとにあたたか味のある時代でした。

昭和33年(1958年) 12月23日 東京タワー 竣工。正式名称は日本電波塔。高さ333メートル。
完成当初は、日本一高い建造物であった。
東京都のシンボルであり観光名所となった。
戦後復興のシンボルであった。



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yaruzou55

2018年1月、地方銀行を63歳にて退職。 後の人生を面白おかしく生きるために、ちょっぴり早いサンデー毎日の生活に突入。 これからの生活で気が付いたこと、感じたことを書き留めるためブログを始めることにしました。(^-^)