第4回 70歳、トライアスロン完走とCOPD疑い
― 体は動く、肺は静かに弱っていた ―
70歳の春、愛南トライアスロン大会に出場しました。

完走はしました。
しかし、それまでとは違う違和感がありました。
愛南大会で感じた異変
スイム中、呼吸が苦しい。

これまでもきついレースは経験してきましたが、
今回は明らかに違いました。
ランに入ると咳が出る。
胸が重い。
「年齢のせいだろうか」
そう思いながらも、なんとかゴールしました。
完走できた喜びよりも、
息苦しさのほうが強く印象に残りました。
呼吸器内科での現実
気になって、呼吸器内科を受診しました。
検査の結果、医師からこう言われました。
「COPDの可能性があります。」
正直、ショックでした。
私は53歳で禁煙しています。
それ以降、タバコは吸っていません。
それでも、過去の喫煙歴が影響することがある、と説明を受けました。
COPD疑い(慢性閉塞性肺疾患) という言葉
「疑い」という表現でしたが、その言葉は重く響きました。
これまで私は、
・痛風
・腎機能低下
・血圧上昇
と向き合ってきました。
しかし、肺の問題は初めてでした。
呼吸が乱れると、
スポーツそのものが変わります。
走れるかどうか以前に、
息が続くかどうかの問題です。
テリルジーの処方

医師の判断で、吸入薬「テリルジー(エリプタ)」を使用することになりました。
毎日、決まった時間に吸入する。
薬がまた一つ増えました。
薬に頼ることへの抵抗は、正直まだあります。
しかし、呼吸が楽になる感覚も確かにありました。
「これが70歳の現実か」
そう感じました。
体は動く、肺は弱っている
不思議なことに、足は動きます。
自転車も漕げます。
筋力も大きくは落ちていません。
しかし、肺機能は別でした。
体力と臓器の老化は一致しない。
第3回で腎臓について学びましたが、
今回は肺でした。
禁煙の過去を思い返す
53歳で禁煙したとき、
「もう大丈夫だろう」と思っていました。
しかし、体のどこかには影響が残っていたのかもしれません。
もちろん、原因がすべて喫煙とは限りません。
医師も断定はしませんでした。
それでも、
「体は正直だ」
という思いが残りました。
それでも、挑戦をやめるわけではない
70歳になって気づいたことがあります。
強くなることより、続けること。
速くなることより、守ること。
肺と向き合いながら、
できる範囲で体を動かす。
完走という結果よりも、
健康を守ることのほうが大切だと感じています。
70代の挑戦は、
若い頃の挑戦とは意味が違います。
無理をしない。
体の声を聞く。
それが、今の私のトライアスロンです。
